直線上に配置
三日目(遂に芸術にも慣れました)
(佐々木あまゆき:2004年1月5日)
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Eプログラム
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内容:世界中の短編アニメを何本かまとめて上映。詳しくはこちら。
   http://www.laputa-jp.com/laf2003/prg/E.html


【プログラム】

  1、風景画家
  2、月世界旅行
  3、狐と兎
  4、南無一病息災
  5、色彩幻想
  6、ホテルE
  7、死後の世界



 1、風景画家 (カナダ 1976年 7分) 
技法がおもしろいのでお薦め

  ピンスクリーンアニメ。http://www.sci-museum.niihama.ehime.jp/tayori/34/02.html
  風景を描いていた画家が、自分の描いていた絵の中に入っていく話。んで最後に脱出。

  ピンスクリーンという技法は映像をなめらかに動かすのに優れていると思いました。
  この技法はすごくおもしろい(可能性がある)と思う。
  (監督:ジャック・ドゥルーアン)



 2、月世界旅行 (フランス 1902年 16分)

  「コマ止め」とか「コマ落とし」とかを使っているだけで、基本的にはモノクロの実写。
  歴史的な意義だけで上映。内容は弾丸に人間詰め込んで、月に打ち込む「月旅行」。
  (監督:ジョルジュ・メリエス)



 3、狐と兎 (ソ連 1973年 12分)

  切り紙アニメ。二度目なので省略。
  (監督:ユーリ・ノルシュテイン)



 4、南無一病息災 (日本 1973年 18分)

  人形アニメ。内容は日本昔話。フォークソングみてーな歌が流れてきて「えー・・・」
  って感じになった。内容もいまいち。
  (監督:岡本忠成)



 5、色彩幻想 (カナダ 1949年 8分)

  フィルムに直接描いたアニメ。ストーリーはない。ジャズの音楽に合わせて色んな
  図形がアニメーションを展開させていく。おもしろいけど8分は辛い。
  (監督:ノーマン・マクラレン)



 6、ホテルE (エストニア 1992年 29分) 
かったるいが、お薦め

  セルアニメ。清潔で、軽薄な西側の世界と、グロくて、陰湿な東側の世界を描いたアニメ。
  Bプログラムの「草上の朝食」と同様、不条理で、隠喩表現が多いアニメ。

  反復シーンが多いのでちと飽きるが、内容はおもしろい。
  (監督:プリート・パルン)



 7、死後の世界 (カナダ 1978年 7分)

  粘土で絵を作って、それを撮影したアニメ。内容は題名そのまんま。死後の世界。

  仏教アニメでも見てる感じ。話はそれほどおもしろいものではないが、粘土アニメの
  技術には感心。
  (監督:イシュ・パテル)




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Fプログラム
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内容:世界中の短編アニメを何本かまとめて上映。詳しくはこちら。
   http://www.laputa-jp.com/laf2003/prg/F.html


【プログラム】

  1、つぐみ
  2、雌牛
  3、道成寺
  4、砂の城
  5、バンビ、ゴジラに会う
  6、水玉の幻想
  7、話の話



 1、つぐみ (カナダ 1958年 4分)

  セルアニメ、と思ってたら実は切り紙アニメでした。音楽に合わせて棒線と丸が増えたり、
  減ったり、踊ったり、人間になったり、鳥になったりする実験アニメ。

  実験アニメなんで基本的には退屈ですよ。アニメ史的にはおもしろいですけど。
  (監督:ノーマン・マクラレン)



 2、雌牛 (ソ連 1989年 10分) 
蝿が早いのでお薦め

  油絵のアニメ。話の内容は、字幕がなかったのでいまいちわからんかった。子供と雌牛の話。
  雌牛が売られたか、病気か?なんかでお涙お涙。の話じゃねーか?

  油絵のくせに蝿の動きがリアル!そして蝿がよく動く! でも人を動かすのは面倒臭いから
  あんまし動かない。結構おもしろい作品。しかし字幕がないので話がおもしろいかどうかは
  さっぱり分からん。ただ、全編に渡ってもの悲しい感じが漂っていました。
  1989年アカデミー賞短編アニメ賞でノミネートされた作品。
  (監督:アレクサンドル・ペトロフ)



 3、道成寺 (日本 1976年 19分)

  人形アニメ。坊主と女の恋愛話。女が坊主に恋してストーキングする話。

  結構おもしろい話でした。相変わらず人形の動きがなめらかだし。テーマは「手に入らない
  恋は人を狂わせ、好きになった相手さえも恨みの炎で焼き尽くします、気を付けましょう」。
  (監督:川本喜八郎)



 4、砂の城 (カナダ 1977年 13分)

  砂アニメ(立体砂アニメ)。砂の世界で生命が誕生。やがて消滅そんな話。

  アカデミー賞を取っているこの作品、でも期待していたほどにはおもしろくなかった。
  娯楽的ではないからなぁ。ちなみにでてくる砂生物、全部間違いなく「ちんこ」から
  イメージされています。これは嘘じゃなくてマジ。
  (監督:コ・ホードマン)



 5、バンビ、ゴジラに会う (カナダ 1969年 1分)

  セルアニメ。可愛いバンビちゃんがゴジラに踏みつぶされてぺしゃんこになる話。
  そんだけ。そんだけですよ。
  (監督:マーヴ・ニューランド)



 6、水玉の幻想 (チェコスロヴァキア 1948年 12分)

  人形アニメ。幻想的な映像を駆使したアニメだったような気がするが、いまいち覚えていない。
  なぜ忘れてしまったのだろう?眠気はそれほどでもなかったのだが。でもこの作品はいまいち。
  もしくは俺の芸術を見る目がいまいち。機会があればもう一度見てみます。(反省)
  (監督:カレル・ゼーマン)



 7、話の話 (ソ連 1958年 29分)

  切り紙アニメ。物語が二層構造になっているアニメ。視聴2回目で漸くストーリーと
  テーマに気づく。物語を作る人間のためのアニメ。
  (監督:ユーリー・ノルシュテイン)




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